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【大阪・西成に星野リゾートが来て、周辺マンション価格はどうなった?】西成区や大阪都心6区の価格推移を調査

日雇い労働者の街として有名な大阪・西成の釜ヶ崎のすぐ北に星野リゾートが「OMO7大阪」という観光ホテルを2022年4月に開業しました。

意外な場所に高級観光ホテルができたことによって、治安の改善や人の往来が増え、周辺マンション価格にも影響を与えたのか、平米単価あたりのマンション価格推移見ることで、調査します。

星野リゾートについて

星野リゾートは全国に旅館やホテルを展開する企業であり、それぞれのホテルブランドごとにコンセプトが存在します。

今回、西成近くにできたOMOは「旅のテンションを上げ、街を楽しみ尽くす観光客のためのホテル」というコンセプトで都市観光向けになっています。

「OMO7大阪」は西成区のすぐ北にある浪速区に位置しているため、まずは西成区と浪速区の平米単価あたりのマンション価格推移を見ます。

西成区と大阪都心6区のマンション価格推移

■調査概要

[対象期間] 2022年5月~2024年4月
[対象物件] 西成区と大阪都心6区のマンションを対象に調査・分析
[集計方法] 弊社で独自に取得した売買物件情報から築年1940年~2023年のマンションを平米数39㎡以下と40㎡以上とで分けて抽出し、集計

大阪市における西成区と都心6区の位置

出典…大阪市HP 

※今回、紹介する区に関して分かりやすくするため、該当箇所に丸をする加工をしています。

大阪市内における西成区と大阪都心6区の位置は上記の図のようになっています。

大阪市西成区のマンション価格推移

西成区の平米数39㎡以下のマンションの平均平米単価は2022年は305,417円、2023年は336,087円、2024年は299,593円でした。2022年から2023年にかけては10.0%上昇し、2023年から2024年にかけては10.9%下降していました。

西成区の平米数40㎡以上のマンションの平均平米単価は2022年は310,975円、2023年は327,620円、2024年は328,770円でした。右肩上がりで上昇しており、2022年から2023年にかけては5.4%上昇し、2023年から2024年にかけては0.4%上昇していました。

大阪市浪速区のマンション価格推移

浪速区の平米数39㎡以下のマンションの平均平米単価は2022年は582,011円、2023年は660,176円、2024年は660,981円でした。右肩上がりで上昇しており、2022年から2023年にかけては13.4%上昇し、2023年から2024年にかけては0.1%増加していました。

浪速区の平米数40㎡以上のマンションの平均平米単価は2022年は632,196円、2023年は615,235円、2024年は606,581円でした。右肩下がりで下降しており、2022年から2023年にかけては2.7%下降し、2023年から2024年にかけては1.4%下降していました。

大阪市北区のマンション価格推移

北区の平米数39㎡以下のマンションの平均平米単価は2022年は558,756円、2023年は615,829円、2024年は646,667円でした。右肩上がりで上昇しており、2022年から2023年にかけては10.2%上昇し、2023年から2024年にかけては5.0%上昇していました。

北区の平米数40㎡以上のマンションの平均平米単価は2022年は697,615円、2023年は749,210円、2024年は760,865円でした。右肩上がりで上昇しており、2022年から2023年にかけては7.4%上昇し、2023年から2024年にかけては1.6%上昇していました。

大阪市中央区のマンション価格推移

中央区の平米数39㎡以下のマンションの平均平米単価は2022年は531,527円、2023年は590,066円、2024年は637,015円でした。右肩上がりで上昇しており、2022年から2023年にかけては11.0%上昇し、2023年から2024年にかけては8.0%上昇していました。

中央区の平米数40㎡以上のマンションの平均平米単価は2022年は676,791円、2023年は739,792円、2024年は713,043円でした。2022年から2023年にかけては9.3%上昇し、2023年から2024年にかけては3.6%下降していました。

大阪市西区のマンション価格推移

西区の平米数39㎡以下のマンションの平均平米単価は2022年は581,740円、2023年は644,438円、2024年は657,334円でした。右肩上がりで上昇しており、2022年から2023年にかけては10.8%上昇し、2023年から2024年にかけては2.0%上昇していました。

西区の平米数40㎡以上のマンションの平均平米単価は2022年は534,1475円、2023年は615,122円、2024年は570,025円でした。2022年から2023年にかけては15.1%上昇し、2023年から2024年にかけては7.3%下降していました。

大阪市天王寺区のマンション価格推移

天王寺区の平米数39㎡以下のマンションの平均平米単価は2022年は426,800円、2023年は667,646円、2024年は631,455円でした。2022年から2023年にかけては56.4%上昇し、2023年から2024年にかけては5.4%下降していました。

天王寺区の平米数40㎡以上のマンションの平均平米単価は2022年は593,104円、2023年は633,050円、2024年は646,465円でした。右肩上がりで上昇しており、2022年から2023年にかけては6.7%上昇し、2023年から2024年にかけては2.1%上昇していました。

大阪市福島区のマンション価格推移

福島区の平米数39㎡以下のマンションの平均平米単価は2022年は575,742円、2023年は641,504円、2024年は646,147円でした。右肩上がりで上昇しており、2022年から2023年にかけては11.4%上昇し、2023年から2024年にかけては0.7%上昇していました。

福島区の平米数40㎡以上のマンションの平均平米単価は2022年は637,942円、2023年は655,072円、2024年は695,073円でした。右肩上がりで上昇しており、2022年から2023年にかけては2.7%上昇し、2023年から2024年にかけては6.1%上昇していました。

大阪市西成区と大阪都心6区の人口推移について

※大阪市が公開する推計人口をもとに作成

全ての区において、人口の増加傾向が見られました。
その中でも浪速区においては、2年連続3%以上人口増加と目立つ結果になりました。

まとめ

平米数39㎡以下でマンション平均平米単価が2022年時点より2024年時点が下降しているのは西成区のみという結果で、星野リゾートが来たことによる価格上昇は確認できませんでした。浪速区に関しては上昇しているものの、他の大阪都心6区と比べて目立った上昇は確認できませんでした。

平米数40㎡以上でマンション平均平米単価が2022年時点より2024年時点が下降しているのは浪速区のみという結果で、星野リゾートが来たことによる価格上昇は確認できませんでした。西成区に関しては上昇しているものの、大きな上昇は確認できませんでした。

今回の調査では意外な場所へ高級ホテルができたことによるマンション価格への影響は見られませんでしたが、これからも何かマンション価格に影響がありそうな事象が起きた際には引き続き調査をいたします。

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