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コラム
2024/12/06

【不動産企業向け】住所の表記ゆれを解決する住所正規化APIで業務効率化!

不動産企業や不動産テックのエンジニアにとって、不動産の住所を正しい形でデータベースに保有しているかどうかは、不動産データを活用する際の業務スピードに大きな影響を与えます。

今回は、住所の表記ゆれの問題点やどうすれば、住所の表記ゆれを解決できるかといった「住所正規化」の方法についてご紹介します。

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住所の表記ゆれとは

「住所の表記ゆれ」とは、同じ住所であっても、何通りにも表記の仕方があることを指します。

具体例としては、下記のようものがあります。

東京都渋谷区千駄ヶ谷1丁目1番地
東京都渋谷区千駄ヶ谷一丁目一
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1
東京都渋谷区千駄ヶ谷1の1

住所の表記ゆれはなぜ起こるのか

住所の表記揺れが起きる原因は、大きく分けると2つあります。

日本の住所が自然言語由来であるため

自然言語は日本語や英語のように文化や地域、歴史的背景から発展した言葉で、地域や状況によりルールが異なることが特徴です。そのため、住所は様々な形で表記することができてしまうので、表記ゆれが起きます。

日本語が複雑であるため

日本語はひらがな、カタカナ、漢字、数字(1,2,3)、漢数字(一、二、三)などを自由に組み合わせられる複雑性を持ち、「1」を「一」と表記しても意味が通じてしまう曖昧性があります。この特性が住所の表記ゆれの原因となっています。

住所の表記ゆれがあることで起こる問題

なぜ住所の表記ゆれがあることが問題になるのでしょうか。

それは、下記のような問題が起きてしまうからです。

データベースに不動産の住所の表記ゆれがあり、名寄せができない

住所の表記ゆれによって、異なるデータベースに存在する、同一の不動産情報を正しく結びつけることができません。これにより、データが分散し、重複が発生するなど、データ管理の一貫性が失われ、正確な不動産情報の管理ができなくなります。

不動産の町丁目単位での集計や同じ住所の不動産の類似事例を取ってくることができない

町丁目単位でのデータ集計を行う際に、住所のゆれが原因でデータが正しくグルーピングされず、分析結果が正確でなくなってしまいます。また、同じ住所や近隣エリアの不動産事例を検索しようとしても、正しい事例を取ってくることができません。

同じ住所の不動産が違うものとして認識され、データベースに同じ不動産が複数入ってしまう

住所の表記ゆれによって、同じ不動産が別物件として認識されるため、データベースに重複登録されてしまいます。この結果、データの整合性が損なわれ、データベースが肥大化し、運用コストも増加してしまいます。

どうやって住所正規化するのか

住所の表記ゆれが起きる原因や住所の表記ゆれがあることで起こる問題に関しては、上記で説明しました。

では、住所の表記ゆれを解決する、住所正規化はどうすればいいのでしょうか。

住所正規化は、段階を踏んで行う必要があります。

1.住所を都道府県・市区町村・町丁目ごとに正しい形に区切る

入力された住所が長文であったり、要素が省略されていても適切に認識し、住所を構成する要素を、都道府県、市区町村、町丁目の単位で分割します。

2.正しく区切った住所があるか、マスタと照合する

分割した住所の要素を、公式な住所データベース(住所マスタ)と照らし合わせて、存在する住所かどうかを確認します。

3.一定のルールに基づき、正しい住所に変換

照合結果を基に、表記ゆれや省略がある住所を一定のルールで標準化します。

住所正規化は上記の通り行うため、正しい住所マスタを持っていなければ、実現できません。

なぜ実現できるのか

エステートテクノロジーズでは、日々全国約10万件の不動産データをAIが自然言語処理を行い更新。様々なかたちで集計・分析・可視化することが可能な状態でマスタ(不動産データプラットフォーム)に保有しているので、住所の正規化が可能となっています。

住所正規化APIのご紹介

エステートテクノロジーズの住所正規化APIを利用すれば、住所の表記ゆれがある住所データベースを一定のルールに基づき、最新の住所(都道府県・市区町村・町丁目)に自動で変換し、住所の表記揺れのない正しい住所データベースを構築することができ、入力された住所に対応する緯度と経度を付与することも可能です。

また、データウェアハウス「snowflake」上でも、作動することができます。

まとめ

住所の表記ゆれは同じ住所であっても、何通りにも表記の仕方があることを指し、起こる原因としては「日本の住所が自然言語であること」と「日本語が複雑であること」の2つの要因からなります。

また、不動産の住所の表記ゆれがあると、住所を使った活用に制限ができるため、住所正規化は必須ですが、自社で行おうとすると、正しい住所を保有したマスタを構築する必要があり、その業務に大幅に時間を使うことになります。

エステートテクノロジーズの提供する「住所正規化API」を使うことで、住所マスタ構築の業務時間を大幅に減らしましょう!

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